みんなの夢AWARD4 レポート前編
2013年2月13日、最終選考会となる
「みんなの夢AWARD4」が開催されました。
去年に引き続き、今年も夢の舞台となった日本武道館。
より良い未来をつくる夢を描くファイナリストが、
ついに、最終プレゼンテーションのステージに登場しました。
レポート前半では、今年も熱気に溢れた夢サポート企業様と学生の交流会の様子、そして、華やかに幕を開けたオープニング、さらに、昨年の「みんなの夢AWARD3」に登場したファイナリストの夢の進捗報告ステージの様子をレポートします。
学生と企業の夢が出会う交流会
第一部では、総勢57社の夢サポート企業様と学生の 交流会を開催。企業理念や企業の夢、そして、夢見る人へのメッセージが掲げられた各社のブースでは、熱心に夢について語り合う学生と企業のみなさまの姿が多く見られました。
「自分のやりたいことを見つけるために、たくさんの企業の人たちとお話してみたいと思って参加しました。来て良かったです」
「企業担当者の方とじっくりお話できる機会になって嬉しかったです。夢を持ち続けている魅力的な企業、魅力的な社会人の先輩に出会えました」と語ってくれた学生たち。企業のみなさんと夢を語り合う時間は、今年も彼らの貴重な体験となりました。
学生パワーに満ちたオープニング
今年のオープニングを華やかに飾ったのは、多様な学生パフォーマーたち。
まず登場したのは、女子大生ヒューマンビートボクサー「サイボーグかおり」。さらに、アメリカと日本のハーフであるマッシュアップ・アーティスト「DJ SICKS BY PROY」。そして、ふたりが生み出す音楽に合わせて元気いっぱいに登場したのが、創立4年目の青山学院大学チアダンス愛好会「chatters」。最後に登場したのは、明治大学のアイドルコピーダンスサークル「copia」。AKB48を模したコスチュームで登場し、ステージを大盛り上げました。学生たちのパワー溢れるパフォーマンスとともに、「みんなの夢AWARD4」第二部の開幕です。
各界の経営者たちが審査員として登場
今年の審査員には、多様な経験を持つ4名の方々が集まりました。さわかみ投信株式会社の澤上篤人会長、株式会社アパマンショップホールディングスの大村浩次社長、USENグループの宇野康秀会長、そして審査委員長であるみんなの夢AWARD4主宰の渡邉美樹です。
審査員の他に、例年と同じく夢サポート企業様がパネラーとして参加されました。パネラーのみなさんには、ファイナリストたちのプレゼンテーションを見て、「この人と何か一緒にしたい」、「事業を応援したい」と思った場合、その意思表示として会社名の入ったプラカードを挙げていただきます。ここからファイナリストと企業との事業コラボレーションやサポートが生まれることもあります。
「みなさま一人ひとりが審査員です。ぜひ、ワクワクしながら7名のプレゼンテーションを聞いて下さい」と、開幕にあたり、渡邉美樹から来場のみなさまへのメッセージがおくられました。
そして、今年も「みんなの夢AWARD」の選考基準はこの3つ。
1、「共感」:みんなをワクワクさせる魅力的な夢か?
2、「社会性」:みんなの未来を良くする夢か?
3、「計画性」:夢を具体的に描き、目標に向かって計画的に前進しているか?
この3つの基準にて、厳正な審査が行われます。
去年のファイナリストたちの今
今年は、昨年のファイナリストが再びステージに上がることに。登場したのは、「みんなの夢AWARD3」でグランプリを受賞した垣内俊哉さん。そして、ファイナリストの石巻カフェ「 」(かぎかっこ)の高校生たちです。「みんなの夢AWARD3」から一年。来場のみなさんに向けて、この一年間の活動の進捗をステージにて報告しました。
みんなの夢AWARD4グランプリ受賞
垣内俊哉さん
去年のステージで「日本をユニバーサルデザイン先進国にする」という夢を掲げた垣内さんは、2020年に迎えるオリンピック、パラリンピックに向けて障害者や高齢者の方へのおもてなしの心を学ぶ「ユニバーサルマナー検定」をリリース。ちょっと難しそうに聞こえますが、垣内さんがユーモアたっぷりに繰り広げたユニバーサルマナークイズでは、会場も大盛り上がり。そして、改めて、夢をこう語りました。
「去年この舞台に立ったことによって、多くの人にご支援をいただき、私の夢がみんなの夢になりました。今持っている私の新しい夢は、建物の段差をなくすといった、お金と時間のかかるハード面だけではなく、人のハートを変えることで世の中のバリアをなくすこと。この実現のためにさらに事業を加速させていきたいです」
「みんなの夢AWARD3」最年少のファイナリスト
石巻カフェ「 」
続いて、「みんなの夢AWARD3」最年少のファイナリスト、東日本大震災の被災地宮城県石巻市で石巻カフェ「 」を運営する高校生たち。
彼らは一年間奮闘し、なんと、地元食材を使った「さんまキーマと鯛だしスープのダブルカレー」を完成させました。そのレトルトカレーは、この日、会場内で限定販売(2食入りで1個1200円)。さらに、夢サポート企業様に購入のお願いを呼びかけると、多くの企業様が購入の表明をしてくださいました。購入個数を書いて挙げていただいたプラカード。最も数が多かったのは、フィリップモリスジャパン様の600個!! 会場からはどよめきと拍手が沸き起こり、高校生たちも大感激。
彼らをサポートしてきたハウス食品様からも、「彼らの熱意に応えるべく、私たちも真剣に議論を重ねてきました。だからこそ、時には彼らの出した製品コンセプトに何度も何度もNGを出しました。でも、完成したカレーは、お世辞抜きでおいしい。君たちのチームワークや熱い思いがこのカレーを生んだのと思います」というコメントをいただきました。
高校生たちの夢がかなった一年。スピードに乗って走って行く彼らのこれからの活躍にも期待です。