もう、夢だけで終わらせない。日本一の夢の祭典「みんなの夢AWARD8」

TOPICS NEWS
2018/05/30

【追悼】登山家栗城史多さんへメッセージ

世界最高峰の山々への挑戦をリアルタイムで中継する、
今までにはない登頂スタイルで、若者を中心に前を向き続ける勇気を与えてきた
35歳の登山家、栗城史多さん。
21日、8度目のエベレスト登頂中に、天候悪化と体調不良により
亡くなられました。

みんなの夢AWARD5のパンフレットでは、
「夢の共有」による「みんなが支え合える社会」づくりへの信念、
そして自身の夢を叶えることへの決意を語ってくださり、
参加者に大きな感銘を与えた栗城さん。

謹んでお悔やみ申し上げ、以下主宰よりコメントの
発表とさせていただきます。

 

みんなの夢AWARD主宰 渡邉美樹(FaceBook)より:

“栗城史多くんを悼む

8年ほど前に初めて彼に会ったとき、
「この青年は山で死んでしまうのではないか」
と心配しました。
死を恐れない真っ直ぐさを危惧しました。
対談の後、
本に「山では死にません」とサインをしてもらいました。
その本は、今でも私の執務室に大切に保管されています。

彼が凍傷で指を9本失ってから再会しました。
人格の透明感が増し、気負いがなくなっていました。
エベレストへの挑戦を繰り返す中で、
人としてとてつもない成長をしているなと感じました。
「もうこの青年は山で死ぬことはない」と安堵しました。

今年の2月20日に、私の学校の夢達人ライヴで
生徒たちに夢を語ってもらいました。
彼から出る言葉は、
周りの人たちへの感謝の言葉ばかりでした。

突然の訃報。
神様は生まれてきた一人ひとりに
一生で超えるべきハードルを与えているのだろうか。
栗城くんは、35歳にして、人として成長し、
そのハードルを越え、神様に召されてしまったのだろうか。

本当に“いい奴”でした。
一生、夢を追い続けた男でした。
残念であり、無念です。
心からご冥福をお祈りします。”