もう、夢だけで終わらせない。日本一の夢の祭典「みんなの夢AWARD9」

2018年9月23日

【連載:歴代ファイナリストの声】vol.4 里山まるごとホテル 山本 亮

山本 亮

里山まるごとホテル/株式会社百笑の暮らし 代表取締役

 

AWARD歴代のファイナリスト達は、夢を仕事にして輝く人ばかり。
AWARDにエントリーして良かったことや、主催の渡邉美樹から学んだこと、
また夢を叶えるのに大切なことを聞く「歴代ファイナリストの」シリーズ。

今回は、みんなの夢AWARD7のファイナリスト、山本亮さんにお話を伺いました。

 

――山本さんの現在の事業、また始められたきっかけについて教えてください。

 僕は大学時代のゼミ合宿で、輪島市三井町を訪れた時、美しい農村風景や里山とともにある暮らしの豊かさに惚れ込みました。2014年に三井町へ地域おこし協力隊として移住。協力隊終了後は、里山の暮らしをより多くの方に楽しんでいただきたい、地元の方がより楽しく笑顔で暮らせるようにしていきたいと考えるようになりました。三井町には、「茅茸庵」という築150年の茅葺の古民家を移築した、地元の方と観光で来られた方の憩いの場がありました。地元のお母さんが作る美味しい料理が食べられる人気の休息所でしたが、2014年に廃業の危機が訪れました。指定管理者が外部の民間業者に変わり、利用客が激減し、管理もおろそかになるようになり、契約期間の3年をもって撤退を表明。以前に管理を行っていた地元の方々も高齢化により団体を解散。管理者に名乗りを上げる人がいなくなりました。

 茅葺庵をなくしたくない一心で、この場を中心に能登の里山をまるごと楽しめる場を創っていきたいと思い、里山全体をホテルにする構想がぼんやりと生まれました。ご縁があってみんなの夢アワードにエントリーし、ファイナリストになることができました。本番に向けてプレゼン内容をブラッシュアップしていく中で、「里山まるごとホテル」という名前も生まれました。

 

――夢アワードに出たことで、得られたものはありますか?

みんなの夢アワードに挑戦したことで、ソーシャルマネジメントビジネスドリームパートナーズからの出資も受け、夢を実現できることに。渡邉代表から学んだ数々の中でも、やはり「夢に日付をつける」というのは大きかったです。ホテルのオープンを201841日にしようと決めて行動を逆算したことで、「何をするか」だけでなく、「何をしないか」ということが明らかになりました。また公言することで何が何でもその日にオープンさせるんだ!とスタッフに一体感と推進力が生まれました。

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――山本さんが思う、夢を叶えるために必要なことってなんでしょう?

ソーシャルマネジメントカレッジに参加して講義を聴講した中で、「そこに神様がいることを意識して振舞うと運が回ってくる」という言葉を渡邉代表がおっしゃっていました。神様に行動を見られているんだと思うと、眠いなぁと思った時も頑張ろうと動いたり、忙しいから人に会う時間がないなと思っても、神様が何かの縁で結びつけてくれているのかもと、お会いするようにしています。するとそれが事業の広がりにつながったりもしました。もともと自分はご縁に恵まれてここまで来れた人間だと思っていますが、この言葉からより一層周囲への感謝と、日々の自分の行動に意識が向くようになりました。

まだ里山丸ごとホテルがオープンして一カ月ほど。大きな宣伝はしていないのですが、メディアにも取り上げられたり、口コミで広がったりして、オープンから一月半で、約千人の方にお越しいただいています。すでにリピーターになってくださった方もいます。

夢アワード優勝者の麻植有希子さんとハウス食品と連携して作ったカレーが人気を呼んだり、里山の風景に感激するお客様の姿を見ることができて日々幸せを感じています。特に里山や食や農村に興味のある同世代の方にここを知って欲しいと思っていて、まさに自分の思い描いていたお客様層にもお越しいただくことができています。

 地域の方や友人知人、夢アワードからご縁をいただいた皆様など、これまで出会った多くの方に支えられていることを実感しています。私が一人でできることは限られていますので、これからも人とのご縁を大切にしながら進んでいければと思います。

 

— 里山まるごとホテル公式HP:http://www.satoyamamarugoto.com/