ファイナリストインタビュー特集 VOL.3:及川 凛々子さん
2019年2月25日に舞浜アンフィシアターで開催される「みんなの夢アワード9」。
300人を超える応募者の中から、3次選考を勝ち抜き見事ファイナリストに選ばれた7名はどんな方たちなのでしょうか。
みんなの夢をかなえる会の事務局では、「なぜその事業を行うのか」、
夢の背景にあるファイナリスト達のストーリーを取材しました。
特集第3回目はファイナリスト最年少の及川凛々子さんをご紹介します。
及川 凛々子
「日本中の学食を地産地消に基づいた健康的な未病食メニューにしたい」
ヘルシーなライフスタイルを送る高校生
食が変わると、人生が変わる――。
そのことに、15歳で気づき人生を変えた高校生がいる。及川凛々子(おいかわ・りりこ)さん、現在18歳。
美容やコスメの情報を発信する「VOCE(ヴォ―チェ)」や、ライフスタイルをより健康的に楽しくする「MYLOHAS(マイロハス)」などでウェブライターの仕事もこなす。
ヘルシーな食事やライフスタイルについて、自身のホームページでも発信している凛々子さん。
「スーパーフード」に関する記事も多い。
スーパーフードは、高い栄養価があり、中でも「抗酸化力」のある自然由来の食材のこと。代表的なのはアサイーやクコの実、くるみ、アーモンド、ドラフルーツなど。
記事には凛々子さん自身がスーパーフードを使って作った料理やお菓子の写真も掲載されている。
どれも美味しそうで、見ていると思わず食べたくなってくる。
ダイエットでリバウンド
凛々子さんが初めてキッチンに立ったのは3歳か4歳のとき。小学3,4年生になると、一人でお菓子も作れるようになった。
忘れられないのは中学1年生のバレンタイン。スノーボールクッキーとブラウニーを大量に作って学校に持って行き、男女問わずプレゼントした。食べた友人たちが次々と美味しいと言ってくれたことが嬉しかった。当時凛々子さんのお菓子を食べた友人たちは、5年経った今でも、会うとあの時のクッキーやブラウニーの話をしてくれる。
お菓子作りのモチベーションが高まった凛々子さん。もちろん当時は「ヘルシーな食生活」なんて意識せずに、白砂糖を使ってお菓子を作っていた。バドミントン部で毎日汗だくになって動いていたものの、成長期の食欲もあって、少しだけ顔が丸くなってしまったという。
思春期の女の子としては、「ダイエットしなくては!」と焦り、食事はサラダのみで甘いものは禁止。腹八分目を厳守というスパルタダイエットを強行。友人たちからは、当時も今も「ストイックだね」と言われるそうだ。結果、体重は減ったけれど、同時に筋肉も落ち、できたニキビは消えず、不健康な外見に。そしてもちろん、リバウンド。
留学で食生活が変わった
そんな凛々子さんの食生活やダイエットのやり方が変わったのは、留学がきっかけだ。洋楽が好きで、家族で海外に行ったときに両親が英語を話す姿を見て憧れていた凛々子さんは、子どもの頃から「いつか海外へ留学したい」と考えていた。15歳のときに、ニュージーランドとオーストラリアへ留学できることになった。快く海外に送り出してくれた両親への感謝は尽きないという。
幸運なことに、ニュージーランドでもオーストラリアでも、凛々子さんのホストファミリーの食生活はとてもヘルシーなものだった。ホストファミリーが作る料理には、白砂糖が含まれていなかったのだ。近所のスーパーマーケットでは、砂糖を使っていない甘いもの…ドライフルーツやローケーキ、ローチョコレートなどが売られていた。すっかりノンシュガーライフを送るようになった凛々子さん。便秘や肌荒れが解消され、代謝が上がり、自然と体が軽くなった。寝起きもスッキリ、性格も常にポジティブに。
ノンシュガーライフの素晴らしさを体感して、ヘルシーフードに目覚めた凛々子さん。
帰国した翌月には、スーパーフードマイスターの資格を取得。最年少のスーパーフードマイスターの誕生だ。間違ったダイエットを行っている人たちに、ヘルシーなライフスタイルを広めていこうと心に決めた。
初めての大舞台へ
これまでウェブ記事など、文字を通しての発信は多かったが、夢アワードのようなコンテストでプレゼンする機会はなかったという。初めての舞台の聴衆が2000人。今から緊張しているという凛々子さんの夢は、「日本中の学食を地産地消に基づいた健康的な未病食メニューにすること」。
この夢が実現したら、学生たちの心身がより健康になるに違いない。
間もなく大学進学を控えた凛々子さん。海外の大学が第一志望。ビジネスを中心に勉強し、栄養学やメディア、デザインなども学びたいと考えている。「身のある大学生活を送りたいです」と語る。
「時々3歳年下の弟と喧嘩します(笑)」と可愛い素顔も見せるスーパー高校生がグローバルに活躍する経営者になる日も近い。
(取材:2019年1月 /ライター:教来石沙織)